FPで独立起業するなら個人事業主、法人のどちらがいいの?
独立起業はこの3点を知ろう
FP独立起業する時には個人事業主か法人のどちらかで考えるのが一般的です。もしどちらかで迷ったときには、以下の3点を起点にして考えてみましょう。
1.生業: 自らの生活分を稼いでいく事を主眼とすること ⇒ 個人事業主
2.家業: 代々続く職業で世襲的に事業を行う ⇒ 個人事業主、法人
3.事業: 事業経営し組織や売上を拡大させて成長を続けていく ⇒ 法人
以上の3点を理解すると、自らの起業の方向性がどれかが見えてくるでしょう。
事業形態について
事業形態についても以下に分類します。これを知る事も起業の参考になります。
個人事業主(自営業):屋号のある個人事務所やHPを持つor事務所、HPを持たず完全フリーランスで活動する
法人:株式会社、合同会社:事業拡大と成長の持続化
一般社団法人、NPO法人:社会的活動、普及等が主であり、営利を主目的としない
FP業界の多くは個人事業主である
現状、独立系FPの多くは個人事業主です。
また、同じ独立系FPでもHPや事務所を開設して本格的に活動しているFPだけでなく、HPや事務所がなくてもフリーランス的に活動しているFPもいます。
法人としてFP起業するのは初期費用や様々な手続きがあるだけでなく、会社としてFP実務以外にも経営という事も加わり社会的責任も大きくなるため、法人として起業する独立系FPは実際にはほとんどいません。
個人事業主については法人と違い資本金はなく開業届や青色申告等の手続きで完了し、煩雑な手続きはほとんどありません。また開業に必要な初期費用もほとんどかからない事から多くのFPは個人事業主として開業しています。
これらについてもどちらが良いのかは自らの起業の方向性と合致しているものを照らし合わせて検討すると良いでしょう。
まとめ
FP起業は個人事業主と法人のどちらが良いか、イメージつきましたか?
どちらが良いという視点ではなく、自らが行いたい方向性から選んでいく事が重要です。
初期費用を抑えて自分の生活分を稼いでいきたいと考えているなら個人事業主を選択すれば良いし、組織を作り、事業を大きくしていきたいと考えるのであれば法人を選ぶのが方向性として合致するでしょう。
また、同じ法人でも社会的な活動をしていきたいと考えるなら一般社団法人やNPO法人があります。
FP業界でもこうした活動で社会起業している団体もあります。
例えば、金融教育普及を主に活動している一般社団法人日本金融教育支援機構等が挙げられますし、FP技能検定の指定試験機関のひとつである金融財政事情研究会も一般社団法人です。
更に言えば、日本FP協会もNPO法人として運営されている団体であり、これから起業を検討するにあたって、どの方向性でいきたいと考えているのか参考になるでしょう。
そして、最近では親の後継ぎで事業承継をしている独立系FP事務所も出てます。まさにそれが家業です。